飲食店の経理・記帳は何から始めればいい?初心者向けにやることを整理
この記事のポイント
- 記帳は「売上・仕入・経費」の3つを記録することから始まる
- まずは事業用とプライベートのお金を分けることが第一歩
- 領収書・レシートは日付順に整理するだけでも大きく変わる
- 自分でやるか、代行サービスに任せるかは店舗の状況次第
「開業したはいいものの、経理は何から手をつければいいのか分からない」——これは多くの飲食店経営者が最初にぶつかる壁です。専門学校で簿記を学んだわけでもなく、日々の営業に追われる中で経理の優先順位はどうしても下がりがちです。この記事では、簿記の知識がない方でも実践できる、記帳の始め方を3つのステップで解説します。
ステップ1:事業用とプライベートのお金を分ける
最初にやるべき最も重要なことは、事業用の口座・財布とプライベートのお金を分けることです。個人事業主の場合、つい生活費と店舗の売上金を同じ財布で管理してしまいがちですが、これでは記帳の際にどの支出が経費でどの支出が私的なものか判別できなくなってしまいます。事業用の銀行口座を1つ作り、売上の入金や仕入・経費の支払いはすべてその口座を通す。これだけで記帳の土台が整います。
ステップ2:日々の「売上」「仕入」「経費」を記録する習慣をつける
記帳の基本は、次の3つの動きを記録することです。
| 項目 | 内容の例 |
|---|---|
| 売上 | レジの売上、デリバリーの売上、キャッシュレス決済の入金など |
| 仕入 | 食材の仕入れ、酒類の仕入れなど、商品を作るための原材料費 |
| 経費 | 家賃、水道光熱費、人件費、消耗品費、広告費など |
毎日すべてを完璧に記録しようとすると挫折しやすいため、まずは「レシートや領収書を1か所にまとめる」ことから始めるのがおすすめです。レジ締め作業のタイミングで、その日発生した領収書をクリアファイルや専用ボックスに入れる習慣をつけるだけでも、月末の作業量が大きく変わります。
ステップ3:会計ソフトかExcel、あるいは記帳代行サービスを選ぶ
記録の方法には主に3つの選択肢があります。
- 会計ソフトに自分で入力する:freee会計やマネーフォワード クラウド会計などのクラウド会計ソフトを使えば、銀行口座やクレジットカードと連携して自動で取り込むことも可能です。ただし、勘定科目の仕訳など一定の学習が必要です。
- Excelで自作の帳簿をつける:コストはかかりませんが、入力ミスのリスクやフォーマットの整備に手間がかかります。
- 記帳代行サービスに依頼する:領収書やレジデータを渡すだけで、プロが記帳作業を代行してくれます。忙しい飲食店経営者にとって、時間を作る上で最も効率的な選択肢です。
「自分でやる」と「任せる」、どちらを選ぶべきか
営業時間が長く、仕込みや接客に多くの時間を取られる飲食店では、経理作業に充てられる時間が限られています。特に以下のようなケースでは、記帳代行サービスの活用を検討する価値があります。
- 月末になるとレシートが山積みになってしまう
- 今月の利益が出ているのか、感覚でしか把握できていない
- 会計ソフトを開いても、何をどう入力すればいいか分からない
- スタッフを雇う余裕がなく、経営者自身がすべての業務を抱えている
記帳代行サービスは、税理士のように申告書を作成するものではありませんが、その手前の「記録する」という作業を専門的に代行してくれる存在です。まずは領収書を渡すだけの簡単な相談から始めてみるのも一つの方法です。
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